「仕事ができないけど好かれている人」を見たことがない。
先日同僚の仕事の出来栄えの悪さを見ながらしみじみと思いました。
①仕事ができる×好かれている
②仕事ができる×嫌われている
③仕事ができない×好かれている
④仕事ができない×嫌われている
仕事の出来栄えと人間関係を考えた時、大雑把に言っての4つの組み合わせがあると思うのですが、どう考えても③の「仕事ができないけど好かれている」っていう人を見たことがありません。
「仕事ができるとは言い難いけど、普通」な人で、好かれる人はいます。そう、優秀とは言い難くても、できないって訳じゃないのです。「優秀でなければ嫌われる」なんてことはないんです。
仕事の上で「普通の人」と「できない人」の差を考えてみましょう。
作業や処理が遅い場合、多少遅くてもミスなくやってくれたらいいかな。少量の単純作業に何時間もかかると…それはさすがに無理。
物覚えが悪い場合、メモを取ったり分からないことを質問してくれたら、こちらも何度も説明するし、どんどん聞いてもらいたいし、私に分からない事だったら一緒に他の人に聞いてみる。
メモも取らず、分からないことを放置し、勝手なやり方で仕事されたらキレる…。こちらが説明したことと違う方法で勝手に仕事を進めて、あとでトラブルになる人とか勘弁してほしい。
ミスが多い人は嫌だな。取り返しのつくミスだったら、まだ周囲もフォローできる。でも取り返しのつかないことをポコポコやらかすようでは…雇っている会社が馬鹿。
みんなが困るような自己流のやり方を変えなかったり、ルールを守らなかったり、他の人の仕事の段取りを無視したり、大雑把にまとめ言うと「関係各所の足を引っ張る人、業務妨害な人」が「仕事のできない人」ですね。
ここまで来ると、能力の問題ではなく「人柄の問題」です。そりゃあ嫌われます…。
会社の仕事のフローだとか、細かいルールだとか、そういうのは(全部じゃないけど)客先や他部署や関連企業の事情を考慮して作られていたりします。同じ部署内でも、同一ルールに則って業務を進めていますから、あれこれ勝手なことをされると周囲が困ります。
もっと言ったら、大きくルール違反をしていると社内監査にひっかかります。判子一つ足りないだけでその書類がNG判定されることだってたくさんあるんです。
なぜ社内監査があるかと言えば、その先にもっと重要なルールがあるからです。内容によっては国税局や公正取引委員会のお世話になってしまうんです。時と場合によっては会社に損害が発生します。
ちなみに②のタイプは…妬みや人柄の問題もあるかと思いますが、仕事ができているようで実はサッパリ仕事ができない人だった!なんてこともあるかと思います。
仕事ができるフリが上手かったり、表面的な成果が出ているだけで実際はボロだらけだったり、能力は高いが「自分でやった方が早いと思っちゃう上司」が部下に指示を出すのがヘタクソだったり、何かしら片手落ちなんじゃないかと思います。
嫌がらせやいじめとはまた別の話です。人から嫌われることを極度に恐れる人がたまにいますが、人並みに仕事ができていたら関係者一同から軒並み嫌われるようなことはないように思います。自分のやるべきことに集中しましょう。
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