生まれた時からロスタイム

少数派の人生や、ちょっと人と違うかもしれない考え方などを紹介していきます。

人と違うことは悪いことじゃない。妬まれても、叩かれても。

私のことを友人は「金持ちの膝の上で撫でられてるような毛の長い猫なのに野原で蝶々追いかけてる」と表現していました。

数年前くらいから、自分が「金持ちの猫」っぽいところを妬まれていることには何となく気づいていました。私が、コンプレックスの影響で自己アピールがうざいのだろうという点も、徐々に気が付くようになりました。

それに、誰しも何かしら他人と比較して自分が劣っていると感じると面白くないものですね。「どうせ私は安臭い雑種の猫だし」とひねくれて妬んでいよう様な感じです。

のほほんと「野原で蝶々を追いかける姿」がバカにするネタ満載なようで、私は周囲の人から付け込まれ、あれこれつまらないことを言われていました。

実際、やや天然というか、適当なノリを子供の頃にとてもバカにされていたので、過剰に気になっていたのかも知れません。

 

ただ、なんでこんなに文句言われるんだろう?

そんなに悪いことしてるかな?

 

ずっとそんな気持ちでいて、周囲の人の感じ方は全く理解できずにいました。

 

どうやら周囲の人々は私の「野原で蝶々を追いかける」姿さえも妬んでいたようです。「理解できない」「びっくりした」そんな言葉を掛けられることがしばしばありました。

挙句の果てには「あなたがそんなことしてるのを他の猫が見たらどう思うか考えろ」的なことを言い出す人まで出てきました。

 

うわー、同調圧力出たー、面倒臭いわー。

要するに目障りだと言いたいらしいんだろうね。

 

あんまり納得いかなかったので旦那に聞いてみました。すると「野原で蝶々追いかけたくてもできない猫の妬みだからほっとけ」という回答が来ました。

 

はぁ?

いやいやいやいや!

私にコレ言ってきた人、トンボの標本貰った超絶羨ましい人だよ?多分私より幸せだよ?

なんで私が妬まれるの?おかしくね?

 

全く理解できませんでした。悪いことしてないのに非難されるんですよ?

 

何故?Why?

 

結局、この謎が解けたのは心屋仁之助さんのブログを読むようになって「心のブレーキ」について知ったことがきっかけになりました。

自分がやりたくても「やってはいけない」と強く心にブレーキをかけている人は、他の人が「自分がやりたいけど我慢していること」をやっていると腹を立てるらしいです。

 

「野原で蝶々追いかけたくてもできない猫の妬みだからほっとけ」by旦那

 

他の猫は、野原に出たいんだ。

蝶々を追いかけたいんだ。

トンボの標本が欲しいんじゃない。

野原の蝶々が欲しいんだ。

なるほどね。

それは分かったよ。

 

しかし、私は声を大にして言いたいことがあります。

 

だからと言って私に難癖つけるのは大間違いじゃボケ!

やりたかったらやればいいじゃん?

それができないのはあなたの問題であって、私のせいじゃないよね?

 

ついでに。

誰かに何か違う意見を言われただけで「良い/悪い」で判断しようとするのは私の良くないところでしょうね。今回の例でも「良い/悪い」のものさしで考えていたら、いつまでも答えは出ません。

昔、私の師匠である女上司に言われた言葉を思い出しました。

 

「あなたには黒か白かの世界がある。それがずっと心配。灰色には灰色の良さがあるんだよ」

 

正直なところ、灰色の良さは分かりませんが、日頃から自分でも「どっちでもいい」と言っていることは「白でも黒でもどっちでもいい、つまりあえての灰色」なんじゃないかと思います。

 

世の中には「人と違う」ことを許せない人が一部いるのは事実です。でもそれはその人の問題であって、私やあなたが悪いわけじゃない。そして残念ながらその人たちの問題を解決することもできません。腹立つけどね。

 

違っててもいい。妬まれてもいい。叩かれてもいい。何も悪いことしてないから。

 

こちらの記事は4/16付アメーバブログに「悪いことじゃない」として投稿したものを加筆・修正しています。