生まれた時からロスタイム

少数派の人生や、ちょっと人と違うかもしれない考え方などを紹介していきます。

長引く咳は風邪じゃなくて咳喘息?!

一浪して20歳から大学へ進学しました。

進学で引っ越した都会では何ともなかったのですが、28歳で山奥の田舎に戻ってから、風邪を引くと咳が長引くようになりました。

あちこち病院を変えても1ヶ月以上咳が止まらず。個人医院じゃダメなのかと、大きな病院に行っても「風邪をこじらせちゃいましたね~」と言われておしまい。

31歳の時、通院先の皮膚科で咳込んだらドクターに「風邪?」と聞かれました。ちなみにここの皮膚科まで、高速道路を含め片道1時間半かかります。地元よりはだいぶ“お街”です。

2週間以上咳が止まらないことや、今まであちこち病院を変えてみたことを話したら、呼吸器科を紹介してくれました。系列の大きい病院に専門医がいるとのことでした。

そこでブリスター吸入式の気管支拡張剤を処方され、3日足らずで咳がおさまりました。こうしてようやく「咳喘息」と診断され、本格的な治療を受けることができました。

田舎は空気がきれい、なんてのは思い込みです。

場所によります。


私の田舎は観光地にも近い為、大型観光バスも走ります。何よりも、近隣で巨大公共事業工事が進んでいたので、採石場の砂利を積んだ10tトラックが朝から晩まで走っていて、排気ガスまみれです。

排気ガス規制がかかった大都市の方が空気がきれいでした。おまけに病院もたくさんあって適切な治療が受けられます。

34歳の時、大学時代を過ごした都会に引っ越したら、咳喘息が嘘みたいにピタッと軽くなりました。今はもうステロイド剤も飲み薬の気管支拡張剤も飲んでいません。発作止めも使っていないし、吸入ステロイドの量もぐっと減りました。

良かった、死ななくて。

具合が良くなって数年が経った今、本当にそう思います。喘息で呼吸が苦しい時は、歩くのも寝るのも苦しいです。椅子に座っていても「酸素が薄い」感じがします。夜もずっと咳込んでいて、本人も家族もまともに眠れません。

喘息によって毎年3000人の方が亡くなっているといいます。その事実を知った時、私は自分の命が惜しくなりました。

今は健康だけど、ひょっとしたら死ぬかもしれない。それはいつも心に留めておきたいですね。

命は限りがあるのだから、やりたいことやろう。


※こちらの記事は3/29付アメーバブログに投稿した「ぜんそく」を加筆・修正したものです。